普段食卓でよく目にするえのき。
安くて美味しく、きのこ類の中でも比較的くせのない味なのでどんな料理にも合います。
また、低カロリーな上、栄養素も高く、ダイエット食品としても注目を集めています。
体にもお財布にも嬉しい魅力たっぷりなえのきですが、いざ調理したときに、
「お味噌汁に入れたらぬめりが出てきた!」
「これって食べても大丈夫なの…?」
「腐ってるんじゃないの…?」
と、思ったことはありませんか?
今回はそのお悩みにお答えします!
そもそもえのきって?
キシメジ科エノキタケ属に分類されるきのこの一種で、榎(エノキ)やケヤキなどの広葉樹の枯れ木の根元や切り株にて育ちます。
現在流通しているえのきは、菌床栽培と言われる方法で栽培されており、
1年中スーパーで安く手に入れることができるのはうれしいポイント。
100gあたりのカロリーはわずか22kcalで
ビタミンB群や鉄、むくみ予防に効果的なカリウム 、腸内環境を整える食物繊維などが豊富に含まれており、体に嬉しい栄養たっぷりな食材です。
魅力がたくさんなえのきですが、いざ調理してみるとえのきからぬめりがでてきたことはありませんか?
お鍋や煮物、お味噌汁に入れて加熱したらなんだかぬるぬる…
「これって食べても平気なのかな…」
と心配される方がいらっしゃるのではないでしょうか。
このぬめりは何なのでしょうか。
ぬめりの正体
えのきを加熱した際に出るぬめり、これは水溶性食物繊維の一種だとされています。
えのきのぬめり成分=ムチンと紹介されている方を多く見かけますが、
ムチンとは動物由来の高分子たんぱく質であり、植物性のネバネバとこのムチンというのは別物であるとされています。
えのきに含まれる水溶性食物繊維は加熱することによってぬめりとして出てきますが、食べても問題ありません。
水溶性食物繊維には、栄養素の吸収速度を穏やかにし、血糖値の上昇を緩やかにする効果や、コレステロール値の低下、高血圧予防、腸内環境の改善など体に嬉しいメリットがたくさんあります。
調理前のぬめりには気を付けて!
加熱した後に出てくるぬめりは水溶性食物繊維だと記述しましたが、調理前のぬめりには要注意です。
開封直後にぬめりを感じた場合は腐ってる可能性があります。
シャキッと感がなくしなびれていたり、酸っぱいような異臭が伴っていたら確実に食べたらいけません!
えのきの保存期間
えのきを美味しく食べるための保存期間の目安は
・売られている状態の包装のまま冷蔵庫で保存→2,3日
・一度開封しキッチンペーパーでくるみ保存袋で密閉、その後冷蔵庫で保存→1週間ほど
・食べやすい大きさに切り保存袋に入れ密閉し冷凍庫にて保存→3~4週間ほど
がよいとされています。
まとめ
- 加熱後のぬめりの正体は水溶性食物繊維。→食べても大丈夫◎
- 調理前のぬめりは腐ってる可能性あり!異臭も伴うようだったら食べてはダメ!
栄養豊富で、健康に良く、ダイエット効果もあるとされているえのき。
お手頃価格でどんな料理にも合わせやすくコストパフォーマンスが良いのも嬉しいですよね。
ぜひとも、いろんな料理に使ってみてくださいね!
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